Scratch Day in Aoyama FEAT. 青学つくまなラボ(仮)

2022年6月26日(日)に青山学院アスタジオで開催されたScratch Day in Aoyama FEAT. 青学つくまなラボ(仮)に参加してきましたました。日帰りで。

わずか2時間のイベントのためにわざわざ東京へ日帰りした理由は、久しぶりに東京へ行きたかった、ここにくるであろうみなさんと会いたかった、いい加減じっとしてるのに飽きた、など色々とあります(もちろん、日帰りにせざるを得なかった理由も)。

「青学つくまなラボ(仮)構想」についての発表もそのひとつであり、それがこの記事のメインの話です。

ワークショップから場づくりへ

青学つくまなラボ(仮)は、これまでイベント、ワークショップ、研究活動を通じて確認してきた「作ることで学ぶ」の有用性を一過性のもので終わらせるのではなく、広く展開するために設置される施設であり、その中の活動だそうです。

それは「コンピュータクラブハウスの理念と実践に基づいて運営される」と述べられており、つまり単発のワークショップやイベントではなく、場として常に存在し、いつでもそこへ行けば「作ることで学ぶ(つくまな)」を実践できるようにするとのこと。

当日のお話では、今年(2022年)度〜来年(2023年)度にかけて仮の場所で試験的に運用し、2024年度から恒常的に使える場所を確保し本運用する計画。

「コンピュータクラブハウスの理念と実践に基づいて運営」とありますが、本音としては「コンピュータクラブハウスとして運営したい」ということではないかと思ってます(勝手に)。しかし、コンピュータクラブハウスとして運用するためには以下のような条件をクリアしなければなりません。

The Clubhouse Network “Start a Site”より

この中には、20時間/週以上の稼働、約1200平方フィートまたは約110平方メートル以上のスペース、フルタイムのスタッフ、十分な資金などが条件として挙げられており、これらをすべて満たすことが難しい(もしくは満たせるかどうかが見えていない)ので「コンピュータクラブハウスは名乗れないけど、気持ちはコンピュータクラブハウスだかんね!」ということなんだと思います。

そもそもコンピュータクラブハウスって何?という方は「ライフロング・キンダーガーテン 創造的思考力を育む4つの原則」を読んでいただくのが良いと思いますが、ひとことでいえば「想像力とテクノロジーが出会う場所”Where Technology Meets Imagination”」です。

正確を期すために、公式サイトの文章を紹介しておきます。

The Clubhouse Network “Mission & Vision”より

The Clubhouse mission is to provide a creative and safe out-of-school learning environment where young people from underserved communities work with adult mentors to explore their own ideas, develop new skills, and build confidence in themselves through the use of technology. In support of that mission, The Clubhouse Network supports community-based Clubhouses around the world by providing start-up support, professional development, new technology innovations, evaluation and assessment, partnership opportunities, and access to an online community for youth, mentors, and staff.

「若い人たちに、テクノロジーを使って自分のアイデアを実現するための環境を提供する場」ということですね。

なんだかコンピュータクラブハウスの説明中心になってしまいましたが、こちらを知っていただいた方がイメージがしやすいと思いましたので、紹介してみました。

僕らの役割は場づくり

若い人たちとの関わりの中で悩んでいることが「知識を与えないといけないと思ってしまうこと」です、私自身いまだにあります。 とりわけ、中高生以上に対してはその傾向が強くなる。

でも、僕らが与えられることなんてたかがしれてるんですよね、今はインターネットを使えば色んな分野の人に出会えるし、そもそも与えたところでそれを受け取るかどうかは別。

“You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.(馬を水飲み場に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない)”という言葉があるように、最終的に何をするかを決めるのは本人なのです。

青学つくまなラボ(仮)みたいなところがあればメンターはもちろん、一緒に活動する仲間に出会える、それは同い年かもしれないし、年上かも下かもしれない。 そんな環境で自分たちがやりたいことを見つけたり生み出したりする。 僕らはそれをサポートするだけでいいんですね。

青学つくまなラボ(仮)の今後に注目

今回、わざわざイベントを立ててこの発表を行ったこということは「かなり力をいれてやっていくよ」「各方面協力よろしくね、とくに企業の方とか」という意味なのかなぁと勝手に思っています。

青山学院大学 革新技術と社会共創研究所が力を入れてやっていく、コンピュータクラブハウス 青学つくまなラボ(仮)とても楽しみです。

この日は行きたい所に行けて、会いたい人に会えて、聴きたい話が聴けて、思いがけない人に会えたよい一日でした。

スライドの写真の掲載許可をいただきましたので、一部を紹介しておきます。

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