Re:子どもと関わる大人として思っていること
先日、CoderDojo奈良・生駒のblogに「マインクラフトカップ2022について」という記事を書いたところ、CoderDojo明石の田中さんから「子どもと関わる大人として思っていること」というアンサー記事(というのかな)をいただいたので、そのアンサーをSNSのコメント欄ではなく記事として書いています。
結論
結論としては「応募することを目標とする」ということにまったく異論はなく、それが次の私の、というかニンジャ(CoderDojoでは参加する子どもたちのことをニンジャと呼びます)を含めた全員の目標になると思います。
そこまでに至る考え方を含め田中さんのおっしゃることには異論はありませんので、この記事には元記事に書いていなかった自分の考えの流れや経験したことを追記します。
小学生でも進行管理はできるか?
私は「小学生でも進行管理はできる」と思ってます。なぜそう思うか?私自身、小学生時代にはそんな子だったからです。
夏休みになるとたくさんの宿題がでますが、私は宿題の総量を算出してそれを終わらせる目標の日までの日数で割って一日あたりの消化量を出し日々進捗管理をするような子だったのです(今では考えられないです、むしろ小学生時代の自分に指導してもらいたいぐらいです、むしろ今やれ)。
もちろん遊びに行ったりした日には出来ない日もあるので、その分は他の日に割り振ったりして進捗を平準化、もしくは前倒しして進めることも多く、たいていの場合は目標として設定した日よりも早く終わることもありました。もちろん、日記とか天気の記録とか毎日やらないといけないものは別です。
最近は夏休みの日記も毎日書かなくていいんですよね、僕らのころは毎日書かないとダメでした。
このように個人単位ではみんな進行を管理できると思うのですが、チームとなるとまた別。
チームの進行管理はそれぞれ声かけが必要、このコミュニケーションのハードルが高いように思いました。
クオリティコントロールはやりません
もしかすると「進行管理」という言葉に「クオリティコントロール」が含まれていると思われたのかもしれませんね、それはやる気がありません。
確かに過去のマインクラフトカップの応募動画とかをみていると「おぉ、ここまでやるのか」と軽く目眩がしたのは事実です。
そして「これ、みんな子どもたちだけでやってるの?」という考えがよぎったことも事実です。「子どもだからこの程度しかできない」というつもりもまったくありませんが、とはいえそこはなんとなく見えるものがあります。
そういうこともあって「どこまで大人が関与するのか」ということについてはかなり悩んでましたが、結局最後の最後まで関与していません。
私が関与したのは
- ミーティングの設定
- リーダー決めのフォームの作成と集計
- 提出物をわかりやすくするためのワークシートの作成
程度、ほぼ事務局的な位置付けです。
唯一最終日だけ「足りない部分を自分が補完してなんとか応募できるところまで持っていくか?」という考えが浮かびましたが、それは「そもそもマインクラフトを自由に操れない」という事実の前にあっさり崩壊しました。
というのは半分冗談(「マインクラフトを自由に操れない」というのは100%事実ですが)ですが、一番重要なところを僕がやるのは違うし、そうすると僕が「完成」を決めてしまうことになるからです。
何をもって完成で、何をもってうまくいったのかを評価するのも子どもたちであって欲しいし、僕らが決めることではないと思っています。
もうひとつ迷っていたこと
もうひとつ迷っていたことは「応募断念」を誰が決めるのか?ということです。
応募を断念するのであれば、それも子どもたちに決断してもらいたいと思っていたのです。
「ただなんとなく応募期限を過ぎてしまったので、応募できなかった」ではなく「現在の状況を見て、応募するかどうかを事前に判断する」となって欲しかった。
議論する余地があるとすれば、こちらかもです。
ここは迷いに迷った挙句「今回、参加の声かけをしたのは自分だし自分が決めるのは自分だな」と自分を納得させて応募断念を私が宣言しました。もしかすると、ここも含めて子どもたちに判断させるべきという意見はあるかもしれません。
記事には書きませんでしたが「応募断念」は2回ありました。応募期限の9月11日の4日前、9月7日の時点でその時に揃っていないものを見て「応募断念」を宣言しました。
そうするとニンジャから「まだ時間はあるから頑張りたい」という声があり「じゃ、やるか!」ということで、あらためて役割分担を明確にして立て直しました。
しかし、11日にあらためて「応募断念」を再度宣言して終了することになったのです。
きれいごとだけではないので、子どもたちに対して思うことは色々とありますが、それは記事ではなく子どもたちに直接伝えようと思っています。
最後に
さて、冒頭にも申し上げた通り田中さんの記事の内容にはまったく異論はなく、次の目標は間違いなく「応募すること」です。
“Done is better than perfect”という言葉があるように、高いクオリティを求めるよりも、まずはやり切ることが大切です。
今回はそれができなかった。次は”Done!”が宣言できるように頑張ります。
また、元の記事を書いた理由のひとつとして、おそらく同じことで悩み苦しんでいるところも多いのだろうと思ったからというのがあります。こういうことはなかなか表出しにくいのではないか?と考えたということを最後に付け加えておきます。
今回、あらためてこの記事の内容をまとめるきっかけをくださった田中さんに感謝申し上げます。
また、玉子焼き食べにいきましょう。