Maker Faire Tokyo 2019で子どもプログラミング喫茶やってきました

5月にMaker Faire Kyoto 2019で開催した「子どもプログラミング喫茶」の東京本店をお手伝いしてきました。

京都の記事でも書きましたが、この記事で初めて知った方のためにもう一度書いておくと「子どもプログラミング喫茶」とは喫茶店のようにメニューから好きなものを選んで注文できるスタイルのプログラミング体験ワークショップです。メニュー(体験できる内容)はすべて運営スタッフメンバーによる持ち寄りです。

東京に参加して思ったのは、さすがに長年やってるだけのことはあってノウハウが蓄積されてるなということ(京都は会場準備の点で至らないことが多々ありました)、これらは次回の京都(開催できれば)に取り込んでいくつもりです。

自分が体験したいメニューを選べる喫茶のスタイルは、他のプログラミングワークショップではあまり見かけないもので、これはもっと普及してもいいんじゃないかなって思います。与えられたことをやるだけじゃなくて、自分が何をやりたいのか、これはとても重要。そこにモチベーションの源泉があるからね。

難しいのは、メニューを見た時点でどんなことができるのかのイメージをどれだけきちんと伝えられるかというところ。それがうまくできなければ、どうしてもキャッチーなメニュー(ロボットを動かせるとか画面が綺麗とか)に人気が集中してしまうし「自分の思ってたものと違ってた」になりかねない。そこをどう解決していくのかは、難しいところですが、トーンを合わせて一枚ものの絵で表現していた香川店(奇しくも東京と同じ日程で開催されていました)のメニューが私の中では理想に近いですね。

学生さんたちのポテンシャルの高さ

京都の時に「京都の学生スタッフはレベル高い、東京よりいい」という感想をいただいていたので(それを額面通り受け取るならば)東京のメンバーはどんな感じなんだろうかと思っていました。オンラインでのやりとりでも、それほどみんな活発に発言する様子がなかったのでそこは心配でした。やっぱり都会の子たちはスレたところもあって、やりにくかったりするのだろうかと。

今回は東京のメンバーが中心ということもあって私と他のメンバーとのやりとりはオンラインのみ(といっても京都の時もそうでしたが)。最初のキックオフオンラインミーティングの時に顔を合わせただけで当日を迎えました。でも、これまた京都の時と同じく当日を迎えてみればすべてムダな心配で、東京の学生スタッフはみんな素晴らしい方ばかり。学生も大人も全員が自主的かつ柔軟に動いて、二日間のイベントを支えました。私は二日目に少し体調を崩してしまい何もできなかったこともあり、こういう言い方はとても失礼かもしれませんが、みんなすごいなというのが率直な感想です。

参加者の感想メモを見ても「教え方がうまい」とみんな書いてある。来場してくださった知り合いの話では、帰りの新幹線でお子さんがプログラミング喫茶の話をずっとしてくれていたらしい。学生さんたちがどんなサポートの仕方をしているのかが気になる。むしろ、僕が来場者として参加したい気持ちです。

現場力、アドリブ力の強さが試される喫茶

前日の前夜祭で飛び込み参加を決め、まったく資料を見たことないところからスタートし、現場で資料を見たりみんなのサポートを見ながら理解してくれて店員として動いてくれた@burakonさん。現場で問題になっていることをどんどん受付用のプログラムで解決していってくれた学生さん。本当にみんな現場力、柔軟に動ける能力が高くてよかったです。

来場者対応でも、基本的にはメニューで用意したことをやるという路線はそのままに、もし体験された方が途中で脱線し始めても進行に影響がでなければ無理にメニューの内容に引き戻すことはしないとしていました。そこには、体験した子どもたちの興味、関心、発見を尊重するという意味があります。

それに店員のみんなが応えたことも、来場者の感想に現れていたと思います。やっぱ、みんなすごい!

自分がやりたいからできる

どうして、そんな対応ができるのか?それはスキルが高いからではなくて(いや、もちろんある意味のスキルが高いからなんですが)それ以上に自分たちが「自由にやる」という経験をしていて、そのことを理解しているからだと思います。

自分自身が経験していないことを他人に経験させるなんて無理ですよね。この柔軟さ、自由さが喫茶スタイルの難しさであり良さでもあります。

来年に向けて

今回は、京都へ手伝いに来てくださった@qramoさんへのお礼のつもりで東京に参加しましたが、どうも来年以降毎回参加するような流れになっているかもしれません。 ^ ^;

京都・東京と2回やってみて、色々改善すべきところがわかったので、次回(京都か東京か)にも生かしたいし、他の地域でもMaker Faire以外でも開催できるようにノウハウの共有をやっていきたいです。

喫茶集合写真Day1 喫茶集合写真Day1

喫茶集合写真Day2 喫茶集合写真Day2

前夜祭! 餃子会集合写真