プログラミングをはじめるきっかけ作りのためのサイト、作りました

2021年の夏前ぐらいにNPO法人寺子屋プロジェクトの荒木さんから声をかけていただいて進めてきた「プログラミングをはじめるきっかけのための情報サイト」が完成しました。

このサイトの制作意図や目的などは「このサイトについて」に掲載していますが、考え方としてNPO法人寺子屋プロジェクトが進める子どもたちのための場づくり、機会づくりの事業「Tera school」の延長線上にあるもので、「Tera school」に参加できない子どもたちにもプログラミングを始めるきっかけになればと考えられて企画・制作しています。

この記事では、このサイトの特徴や成り立ちをいくつか紹介したいと思います。

入り口は2つ用意しました

このサイトではプログラミングをはじめるための入り口を2種類用意しました。 ひとつは「どの言語をやってみたいか」で「いろいろな言語」という入り口、もうひとつは「どんなことがやってみたいか」で「やってみよう」という入り口です。

見ていだければわかる通り、どちらもまだまだ内容が十分ではありません。もし、このサイトの意図、趣旨に賛同してくださる方がいらっしゃったら協力していただけると嬉しいです。協力してもいいよという方はこちらの「当サイトに掲載されている情報の利用について」をご覧ください。

Wikipediaかまとめサイトか、いや愛だろ愛

このサイトは当初から「これからプログラミングをはじめる方のための入り口になる」ことを目指していました。ただ、難しかったのは「それってどういうことだろうね?」ということ。

プログラミングの教本みたいな内容をガッツリ入れ込むようなものではなくて、むしろそのもう一歩手前だろう、世の中にはすでにたくさんの情報や本がある。それと同じことをこのサイトに作り込んでも仕方がない、ある種のまとめサイト的なものかもしれない。

情報としては、項目が揃っていた方が読む人には読みやすいだろうという話もあり、そういう意味ではWikipediaみたいなイメージかもしれないなとか。

しかし、プログラミング言語やツールの特徴はそれぞれ異なっていて、なかなかひとつの型に揃えるのは難しい。 むしろ、それぞれのページ(言語やツール、作品づくりのテーマ)を書く人の主観や愛が出ていた方が読み手を惹きつけるのでないか、より関心を持ってもらえるのではないか?ということ結論に至りました。

いろいろな言語」や「やってみよう」を見ていただくと、ボリューム感とか文体が揃っていないことに気づかれるかもしれませんが、それぞれ書いた人の特徴が表れているからなのです。

プログラミングをはじめるための4つのアプローチ

このサイトのトップに「Hello World はじめての方へ」というメッセージがあります。「続きを読む」をクリックすると表示されるページでは、プログラミングをはじめるための4つのアプローチを紹介しています。

「プログラミングって難しそう」と思われている方の中には「プログラミングをはじめるなら、プログラミング教室に通わなければならない」と思っている方も一定数いらっしゃるかもしれません。もちろん、それを否定するわけではありませんが、プログラミング教室に通うにはそれなりの経済的やそれ以外の負担がありますし、通ってみて合わなかったらどうしようという心配もあるでしょう。

そこで、その前のもっと手軽な始め方を紹介しつつ、それらの中から選んでいただければと考えてこれを一番最初に持ってきました。

本は買ってもよい、借りてもよい

これらの選択肢をさらに広げるために、各言語の紹介ページでの書籍紹介には購入のためのリンクの他に図書館で探すためのリンクを付けています。これは「カーリル」という日本全国の図書館の蔵書を検索するサービスを利用したもので、全部を買うのは難しい、けど読んでみたいという方のために用意しました。

ちなみに、本のタイトルや表紙の画像についてはopenBDプロジェクトで提供されているものを利用させていただきました。

こういったサービスやプロジェクトがあることを知るひとつのきっかけとなり、これらのサービスやプロジェクトもまたプログラミングの成果であることに気づいていただければ嬉しいです。

オープンソース的に使う、育てる

このサイトを「オープンソース」というのは違うかもしれませんが、マインドとしては「オープンソース的に運営したい」と考えています(この点についてはオープンソース関連の方からツッコミがあるのは承知の上で)。それはつまり、このサイトに掲載されている情報はみんなが使って良いということ。そして、内容の充実にも力を貸してほしいということ。

そのために、このサイトはGitHub上でホストしソースコードもGitHub上で公開しています。

最終的な掲載可否については、運営者であるNPO法人寺子屋プロジェクトが判断することになりますが、サイトの意図、目的に沿っていれば内容の追加や改善提案は大歓迎ですので、ぜひご意見や情報をお寄せください。

最後に

2021年の6月にスタートして、公開できたのが2022年の3月末。一時期は本当にどうなることかと思いましたが、多くの方の協力とプログラミング愛に支えられてなんとか公開に漕ぎ着けられました。

特に私がサイトのデザインを作れないので、そこは完全に行き詰まっていましたが、webデザイナーの方がかなり本気の作り込みをしてくださってとても素晴らしいデザインになり、やっぱりデザインの力は大きいなということを再認識させられました。