真面目にやるということ
「真面目にやる」という一言だけでもその意味は深いという話です。
30歳ぐらいの頃にシャープに入って初めての異動があり、新規事業プロジェクトに配属された時のことです。ある日、当時の上司に「真面目にやれ」と言われたことがありました。
「え?真面目にやってるけどな…」
とその時は思ったのですが、その後プロジェクトが進むにつれて色々考えないといけないことを知り、自分の踏み込みが足りなかったことを実感しました。その時に「真面目にやれ」とはそういうことだったのかと解釈。
それまではほぼ仕事のやり方の形が決まった安定した部署にいたのでわからなかったけれど、新しいことをやるというのはそれらを全部自分で作ることなんだと認識。あの異動がなかったら気づくことはなかったなと思います。(その表現が適切かどうかというのはありますが)
そんなこともあって若い人たちには「大丈夫、僕も30歳になるまで、真面目にやるの意味がわからなかったから」と話します。何が大丈夫なのかわからないけど笑。
にしても、あの頃にあったことが今だったら確実にパワハラでアウトだし、退職代行で辞めてたかもな…。
いや、そんなことはない当時のみなさんには感謝しています。あの頃があったから今の私がある。