こどもまんなか実行計画2024に対するコメント

とあるところで、子ども家庭庁のこどもまんなか実行計画2024に対する意見を問われました。 こども家庭庁が負う範囲ではないと思うのですが「関係省庁と連携して」というところに期待して、という意味で自分が期待することを書いたので、記録としてこちらにも。

昨今「学校に行かない」という選択をする子ども(家庭)が増えていますが、こういった家庭の懸念は「学校にいけるようになるか?」ではなく「将来、生きていけるか?」だと考えています。

そう考えた時に、オルタナティブスクールなど生きていくために必要な力をつけていく機会は増えてきていますし、今後も増えていくことが期待できます。実行計画にも「機会づくり」の取り組みが広い範囲で示されています。

このような環境を前提とした時、親の立場として気になるのはその先「仕事につけるか」というところです。生きていくためには仕事につけることが重要です。 しかしながら、現在の採用活動は学歴によるフィルタリングがかかっていることも多く、一定の学歴を持っていなければ不利なことも多いのが実態かと認識しています。

実行計画では「起業家教育」について述べられていますが、みんながみんな起業するわけでもなければ、されても困ります(日本人全員社長とかありえない)。

就業支援という意味では「就職準備給付金」「わかものハローワーク」「進路選択支援」といった取り組みが挙げられていますが、これらは(この言い方は嫌いですが)社会へ送り出すPush型であると認識しています。

社会(企業)側が積極的に受け入れていくPull型の施策(従来の学校ありきの採用からの脱却)もセットで実施しなければならないと考えます。たとえば「スキルベースでの採用制度の促進」やそれが実現できる取り組みの推進です。

ここでいうPull型の施策についてはこども家庭庁の管轄外かと思いますが、こども家庭庁の立場から、これらの課題解決に向けた関係省庁との議論を主導していただくことに期待しています。