片手での画面拡大・縮小操作(Zoom control with one hand)

先日リリースされたiOS版Google Mapで、片手で拡大縮小操作が出来るということで一部のサイトで紹介されていました。この操作方法のアイデア、自分も2年ぐらい前に持ってたのですが、残念ながら商品として実現することはなく、今回Googleが実現してきたことで多少悔しい思いをしていました。

が、よくみると自分の考えていたものと少し違っていたので、その点を含め自分のアイデアを紹介したいと思います。


まず、片手での拡大縮小操作の方法について簡単に説明します。 片手で画面拡大縮小


この操作方法は、次の2つのステップで成立していると言えます。

この操作はGoogle Mapアプリで採用されているので、実際に操作してみていただければわかると思います。

この方法の場合、画面内の移動量で拡大縮小する量を決めているので、拡大・縮小できる量が画面サイズによって変わってしまう。指が画面からはみ出してもまだ足りない場合は、もういちどダブルタップからやりなおさなければなりません。


次に、私が考えている操作方法を説明します。

片手で画面拡大・縮小

この操作方法は、次の2つのステップで成立していると言えます。

この方法であれば、拡大・縮小の速さと量を一回の操作でコントロールすることが出来ます。車のアクセルと同じイメージを思って頂ければいいかな、踏む時間と踏む量で変化量が決まるということです。

一概に、どちらの方が操作性がいいか?とは言えません。私の提案している方法はユーザーがコントロール出来るという意味では優れていると思いますが、分かりやすさはGoogleが採用した方が上でしょう。おそらく、Google内部でもこれぐらいのアイデアは出ていたと思うので、議論の結果現在の形に落ち着いたのでは?と思われます。

一方で、どちらのやり方にしてもユーザーインターフェースの基本としての分かりにくさがあり、その点においては私は不満で、もっとスマートなやり方が無いものかなとも思っています。

私が不満に思っている点については別の機会に。