値切らず、値切らせず
以前、「絶対的な上下関係なんて無いんだ」ということを書きましたが、それにも通じる話で日頃仕事をする上で思っていることです。
意味もなく値切らない
自分は大手企業に勤めていたこともあって社外へ仕事を委託するということにも多々関わってきました。その時に自分が貫いていたポリシーとして「(むやみに)値切らない」ということでした。
これは私だけの経験ではないと思いますが、中には具体的な理由を述べずに「もっと安くして」という人が居ます。これは馬鹿にした話だと思っています、その見積もりに納得いかないのであれば納得がいかない理由を具体的に指摘するべきです。それをしないで「とにかく安く」を要求する、こういうシーンはよくありました。
予算には限りがありますから、どんどんお金を使っていいというわけではありません。だからといって、人の仕事の価値を買い叩いて良いわけはありません。
ですので、私自身は「意味も無く値切る」ということはしないということをポリシーとしてきました。ただし、出来上がりのクォリティが納得出来るものではない、十分な働きが出来てない場合にはそのことをきちんと伝えた上でやり直していただきます。
自分の仕事も値切らせない
その逆もまた真なりです、自分の仕事も値切らせません。ソフトウェアとかアイデアのような実体として見えにくいものは元々価値が認められにくいということもあります。それでは自分たちの価値が下がってしまうので価値があるものはしっかりアピールさせていただきます。
ただし、期待されたクォリティに到達していないと自分で思ったら、そこに到達するまでの努力はもちろんします。だから値切らせません。
クォリティを維持してより高いレベルへ
値切らないのも値切らせないのも「期待した品質」が前提です、これが崩れたら終わり。その代わり「期待レベル」に応えられれば自分の価値(色んな意味で)は下がることはないですし、立場の上下に影響されることもありません。そういうことが継続的に行われていけば世の中全体がより高いレベルへステップアップしていくと信じています。
話はずれますが、このエントリーを書くに当たって英語を調べたところ「値引きしない」ということを”Straight”というそうです。「公正な」という意味も含んでいるのだとか「値引きしないということは公正」とも受け取れる言葉なので少し気に入りました ;-)