真似から始めよう!

新しいことを始める時、全くのゼロからでは何から手をつけていいかわからない。そんな時は、まず真似することから始めると良いでしょう。これは、12月21日のCoderDojo奈良でも少しお話ししたことでもあります。

たとえば、私自身も最初からガシガシとプログラムが書けていたわけではなくて、まず本に載っているプログラムを入力することから始めました。本に書いてある通りに淡々と入力していくのです。

見たままを入れているだけなので最初はまったく理解できず、入力ミスなどで動かなかったとしても、なぜ動かないのかわからない。しょうがないので、本の内容と一字一句見比べていくしかないのです。

そうして原因を見つけると、どんな間違いがどんな不具合を発生させるのか?ということがわかるようになり、次からは同じ不具合に対してはおおよその見当がつくようになります。これを繰り返していくうちに、プログラムがどうやって動いていくのか、ある処理をしたい時にどんなプログラムを書けばいいのか?が自然と身についてくるものなのです。

幸い、Scratchには「リミックス」という機能があります。これは、他の人が作ったプログラムをコピーして、それをベースに自由に改変できるというものです。最初は小さな変更、たとえば色を変えるとかでもいいかもしれません、まず少し触ってみると最初の壁が消えて無くなります。その後、自分のアイデアを盛り込んでいけばいいのです。

「コピー」というと「コピぺ」みたいな悪いイメージがありますが、必ずしも悪いことではありません。もちろん、他人の権利を侵すような「コピー」はダメですし、自分のアイデアやテクニックを盛り込まないただの「コピー」に価値はありませんが、公開されているものに自分のアイデアを載せていくことは、「オープン」の世界では歓迎されていることなのです。

まずは、真似から始めて世界が広がってきたら自分のオリジナリティを発揮していく、それでいいのですよ。