職業には専門性とモラルが期待されている
突然何の話?と思われるかもしれませんが「仕事としてやっていることには、専門的な知識や経験とともに一般よりも高いモラルが求められる」という話です。
といってもそんな難しい話ではなく、
- タクシーの運転手は暴走しないと思っている(期待している)。
- 一級建築士は、建物の安全基準を守って設計していると思っている(期待している)。
- 警察官は、警察官自身が犯罪しないと思っている(期待している)。
ということです。
これらはそれぞれの職業に対して、以下のようなモラルを期待しているからそう考えるわけです。
- タクシーの運転手(車の運転の専門家)には
安全運転し煽り運転をしないこと(道路交通に関する高いモラル) - 一級建築士(建築の専門家)には
耐震強度を正しく設計し偽らないこと(建築物の安全に関する高いモラル) - 警察官(治安維持の専門家)には
街の治安を率先して守り自ら犯罪を起こさないこと(日常生活における一般的な高いモラル)
でも実際には違ったりしますよね、罪を犯す警察官もいます。
誰もがなにかの専門家である
私たちは、なにがしかの職業を持っています。職業としてやっていることに対しては、外部からその領域における高い専門性、知見、経験、モラルが求められている。
そして、ひとりが持っている専門領域は必ずしもひとつではない。もしかすると、自分では気づいていないけれど他者から見た時にある分野(仕事)の専門家と見られていることもあるかもしれませんし、それは明確な言葉で表されるものではないかもしれません。
このことを常に頭の片隅において、自分が今どの分野で活動しているのか、その分野において求められるモラルとは何かを意識していかなければならないですね。
ちなみに、素人の対義語として使われる「プロ」とはProfessionalのことで、日本語では「職業」のことです。