オンライン思考からリモート思考へ

今朝、とあるウェビナーに参加しながら頭の整理ができたので書き残しておきます。

今、学校界隈では「オンライン授業」がひとつのキーワードになってますが、オンラインの意味が広くて、みんなのイメージしているものが一致しているのかなとか、zoom(が注目を浴びているので)で1コマ45分の授業をしないといけないと思っているのか。それともGoogle Classroomのようなものを使うことをイメージしておられるか。などなど、みなさんがどう考えておらるだろうのかと。

そんなことをウェビナーの最中に考えていたら、これは「オンラインの学校」というキーワードになるからダメなんだ、考え方としては「リモートの学校」という視点で考えないといけないと。

つまり「オンラインでつないで授業をすること」は目的ではなくむしろ手段。必要なのは「自宅にいるままで学ぶ環境を作ること」であってその手段としてのオンラインなんです。こう考えた時「リモートの学校」に必要なのは次の3つの要素だということがわかります。

  1. リアルタイムのオンライン(zoomなどのオンライン会議システムを使った、双方向コミュニケーションの授業)
  2. 非リアルタイムのオンライン(YouTubeなどを使った動画配信による授業)
  3. オフライン(先生から提示された課題への取り組み)

3つの要素のメリット

これらはそれぞれにメリット・デメリット、向き不向きがあります。

「リアルタイムのオンライン」の良いところは、コミュニケーションが取れること、質問ができること、(生徒目線から)他の生徒の様子がわかることです。

「非リアルタイムのオンライン」の良いところは、自分の好きな時間に取り組めること、わからないところは何度も繰り返し観ることができることです。

「オフライン」の良いところは、必ずしもPCやスマートフォンの前に座っていなくても良くてPCを使わない活動ができることです。

「リモートの学校」はこれら3つの要素をどう組み合わせるかがポイントになります。決してzoomで授業することだけを考えてはいけないのです。

「リアルタイムのオンライン」は減らすべき

むしろ「リアルタイムのオンライン」の時間は減らしていくべきと思います。オンライン会議をやったことがある方はわかると思いますが、結構ストレス高いです。同じ45分の授業でも教室で受けるのと、自宅で「リアルタイムのオンライン」で受けるのとではストレスの量が圧倒的に違います。

また「リアルタイムのオンライン」の時間が長いこと、それだけトラブルに遭遇する確率も高くなります。配信側、受信側のいずれかでネット接続の問題が起こったら授業を受けることができなくなります。この考え方からもやはり「リアルタイムのオンライン」の時間は減らすべきです。

「非リアルタイムのオンライン」と「オフライン」を増やして「リアルタイムのオンライン」を減らす、これが「リモートの学校」を実現する上で考えるべきことですね。そして、それはまさしく「反転授業」ですよね。

これからは「リモートで学ぶ環境をつくる」という視点で考えていきたいと思います。