今までの普通から普通の無い世界へ

緊急事態宣言の延長が今日にも発表されて、飲食業などはさらなる休業が必要となりそうです。収入は無いのに家賃や人件費などの固定費はかかる。この状況がさらに続けばお店をたたむしかないと声をあげる方も多い。

「政府は休業と補償をセットで示すべきだ」という声はもっともだと思います。このままでは、終息後の世界は荒れ果てた世界しか見えない。

ただ、もうひとつ「新しい生き方」を考えることが必要。休業とセットになる補償は、今を乗り切るための資金ではなく、これからの新しい生き方の準備資金になるべきだと。

仮に緊急事態宣言が延長されず、予定通り5月7日で解除されたとしても元の生活には戻らないでしょう。人々の不安感は拭えず、殺伐とした世界が待っているでしょう。そうならないように、これからの新しい生き方について考え、それをみんなで共有して、今までの普通から新しい普通に変わることが必要です。

そのひとつとして、私たちが今まで多くの無駄の中で生きてきたことに気づかされました。リモートワークですべての仕事ができるわけではありませんが、それでも毎日満員電車に乗って通勤するエネルギー(そしてその電車を動かすエネルギー)を使ってまで通勤する必要がないこともわかったはずです。

会議のオンライン化で、いかに会議を効率よく進めるかを真剣に考えるようになったでしょう。冒頭で資料の読み合わせをする、なんていうのは会社の会議での「あるある」ですが、オンライン会議になってこれを止めるべきだと(ようやく)気付いた方も多いのではないでしょうか。

私たちは、平和な生活の中でいかに無駄の多い生活を送ってきたかを認識し、これから、本質的に生きるために必要なものはなにかを見極め、そこへ進むための準備が必要なのだと思います。