私のWordCamp Kansai 2015
もう一ヶ月近く経って今更感満載な上、多くの方がすでにblogに感想を書かれている現在ではありますが自分も記録として書いておこうと思います。他の方の感想については、公式サイトにまとめられているのでこちらをご覧ください。
WordCampの参加は、前回の2014に実行委員として参加して以来今回が2回目。今回も実行委員のひとりとして参加しました。各セッションの内容については、感想を述べられるほど拝聴しておりませんので、本記事の内容はスタッフとして感じたことだけになりますが、それでもよろしければお読みください。
今回の担当は「会場チーム」。主に会場の使い方や設備や備品の準備、ネットワーク環境の確認や準備を担当しながら、会場で開催する企画ごとを考えたり、来場者の方のアンケートの準備、会場の案内、パンフレットの内容の一部の作成、今回初めての取り組みだったランチの手配、当日の人員配置やマニュアルの作成、などなどWordCampの運営にチームとして幅広く関わらせていただきました。
コミュニティのジレンマ
今回に限ったことではありませんが、出自の異なる人々が集まるコミュニティで何かを一緒にやろうとした時に起こりがちな問題点について、以前から感じていたことがあります。
コミュニティというのはある特定のテーマがあり、そのテーマに関心のある方が集まっていますから、大小を問わず企画ごとをやろうとした時多くの「積極的な意見」が集まってきます。もちろん、これは良いことなのですが、一方でその中で否定的な意見を言いにくい雰囲気が生まれます。
「ん?あえて否定的な意見を言う必要はないじゃないか」と考えられるかもしれません。しかし、多くの意見が出た時に最終的にそれを実行に移せる状態にするには、意見の集約をしなければなりませんし、その中で取捨選択が必要になります。多くの場合、提案されたもの全てを実行することはできないからです。しかし、この「まとめ」はなかなか難しい。下手をすると「否定的」と受け止められかねません。ということもあって、誰もが避けて通りがちな部分であります。
でも、「まとめ」をしないまま放置しておくと何も決まらないまま時間が経ち、気がついた時には時間が足りなくなっていて、それぞれが限られた時間の中でタスクをこなしていかなければならない状況となります。
このような状況に陥らないようにし組織のパフォーマンスを最大限に発揮するためには、取捨選択を率先して実行する力が必要です。「今回は、こっちで行きましょう」「今回、この案は見送りましょう」といったことを積極的に発信する力。
単にぶった切るだけでなく、その決断をするタイミングも難しいところ。まだ時間がある、可能性があるかもしれない、でも決めなければ前に進まない、気が付いたら時間がなくなっているかもしれない、でもあまり早く切り捨てると不満の声が上がる、「いつブレーキを踏むのか、いつハンドルを切るのか、ブレーキのタイミングをハンドルを切るタイミングを間違えば崖から落ちてしまう」まるでチキンレースです。
そのブレーキを踏む役割を、自分が負うことが多々あったと思います。決してうまい舵切りではなかったと思いますし、実際いくつかの案は崖から落ちていくのを見ましたが、必要であればこれからもその役割を負っていきたいと思います。決して楽しい役割ではないですが、誰にでもできる役割ではないし、その役割は必要だと思うからです。
やや否定的なトーンになってしまいましたが、私自身が感じたことをそのままに書いてみましたので、これはこれで受け止めていただきつつ、今後の様々なコミュニティイベントの運営に関わる人の参考になれば幸いです。
one more thing
このままで終わってしまっては後味が悪いので、もう少しだけ。私自身”WordCamp Kansai 2015”の開催に関われたことは良かったと思っています。今回の活動を通して多くの方(既につながりのあった方を含めて)との距離を縮めることができて、相手のことを知り、私のことを知ってもらう機会を得ることができました。そういう意味で、私にとってとても価値のある活動であったことは間違いありません。
ただ、WordCampはWordPressのイベントなので、もう少しWordPressを軸にした関わり方ができないとダメですね。そういう意味では、次回はひとりの参加者として関わるのもありかもしれません。 ;)