Mashup Awards 11

8/29、30と奈良先端大で開催された「Mashup Awards」の予選に参加しました。テーマは、「CIVIC TECHで創ろう未来の生駒・奈良」ということで、スマートホーム、スマートシティ、スマートライフのいずれかをテーマにし、参加各企業の提供するAPIやデバイスを使って新しいアプリやサービスの開発を行うハッカソンです。

私たちのチームはスマートホームをテーマに、NAISTに設置されたモデルルームから取れる各種センサーの情報を使い、家事を効率的にできるようになるサービスの開発ということで開発を進め、最終的に2つの企業賞と優勝であるCIVIC TECH賞をいただくことができました。今回は、その時の様子などを書き留めておきたいと思います。

インプット〜アイデア出し

まずは、今回のテーマ、利用できるデバイスやAPIなどの説明の後、それらに基づいたアイデア出しを行います。各自スケッチブックに「どんなことができるのか?」といったこととその簡単なイメージ図を描きます。アイデアを書き出す時間は10〜15分程度とそれほど長くはありません。これらのアイデアはあくまでもスタートなので、その後に変わってもいいのです。

その後、それぞれのアイデアをテーブルに置き全員のアイデアを見て回って、いいなと思ったものに☆印をつけていきます。その☆印の多かったものトップ3をみんなの前で発表します。今回私のアイデアは、この時のトップ3のひとつになりました。それ以外にいわゆる「情熱枠」というのがあり、「みんなには評価されなかったけど、自分はこのアイデアいいと思うから発表したい」というアイデアを募り、そのアイデアもみんなの前で発表します。

最終的に開発するテーマは、必ずしも発表されたテーマでなくてもいいのですが、やはり基本はこれらのアイデアがベースになります。

チーム作り〜開発

トップ3のNo.1に選ばれたアイデアと私のアイデアの方向性がほぼ同じだったので、合流させていただいてチームを作りました。

チームメンバーは、エンジニア3名、デザイナー1名、学生1名、大学職員1名の計6名。会場となったNAISTに各種センサーを備えた研究用のスマートハウスがありましたので、そのデータを使わせていただいて、Pepperをフロントエンドとして家事の実行を効率的に行うようなアドバイスを行うシステムです。詳しくは、おもカジ by ものぐさ6のリンク先をご覧ください。

開発時間は、1日目の16:00〜20:00までの4時間と2日目の10:00〜15:30までの5時間半、計9時間半ですが、実際には途中で中間報告があったり説明があったりしますし、帰宅後に作業をしている場合もあるのでチームごとにまちまちです。

今回はチームメンバーに恵まれ、コアで動いてくださったエンジニアの方が、ものすごいスピードでアーキテクチャを具体的にまとめてくださったり、メンバー間の意識合わせに手間がかかるようなこともなく、概ねスムーズに進めることができました。いつもなら、しゃべり専門の私ですが、発表は学生さんがやってくださいましたので、あまりしゃべる機会もなく、その分いつもよりはコーディングに関わることができて、「エンジニアとしてハッカソンに参加した」という実感が持てました。

発表

1日目がかなり順調だったので、デモを含め高い完成度のイメージがあり「これはかなりイケる!」と思っていました。しかし、二日目にスマートホームとPepperのネットワークセグメントが違うので連携ができないとか、Pepperの制御に苦戦するなどして、デモの完成度が当初イメージよりも下がったこと、他に”CIVIC TECH”にふさわしいアイデアがあったことから、「優勝は無理だな、企業賞もらえたらいいな」という感覚に変わっていました。

そして、結果発表。最初に発表された企業賞「ぐるなび賞」をいただき「ほっ」としているところに、Pepper賞もいただきました。副賞のPepper型スタンド付きボールペンは嬉しかったです。そして、メインの賞である「CIVIC TECH賞」と「学生賞」の発表。先に発表された「学生賞」に別のチームが選出され、自分が思っていたチームではなかったので、「きっとあのチームがCIVIC TECH賞だな」と思っていたところに私たちのチーム名が発表されたので、とても驚きました。

東京に向けて

CIVIC TECH賞受賞により、11月に東京で開催される決勝への出場が決まりましたので、決勝に向けて奈良予選組として恥ずかしくないようにさらにブラッシュアップしていきたいと思います。私自身、今回の予選でうちのチームが他のチームよりも圧倒的に優れたアイデア、完成度だったとは思っていないので、他のチームのみなさんからすれば「え?なんで?」と思われているところもあると思います。その部分を東京での発表内容、結果で納得してもらえるよう頑張っていきます。

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