iPhoneがスライド操作でロック解除な理由
iPhoneを電源ON(スリープ解除と書くのが正しいか?)した時って、画面上のボタンをスライド操作することでロック解除されますよね、これは初代iPhoneから採用されている操作ですが、どうしてスライド操作でロック解除になっているのでしょうか?
もちろん、何かの拍子に電源ON状態になって誤操作されるのを防ぐためという目的が考えられると思いますが、もう一つ理由があると思っています。
新しい電話機の操作方法を教えてくれた
その理由は、今となってはもう不要なのかもしれませんが、iPhoneが初めて世の中に出た時にはとても重要だったものだと思います。当時でも既にタッチで操作できるものはありましたし、タッチ操作そのものが珍しいものではありませんでした。
ですが、「画面の上なでて」操作出来るものは無かった(もしくは珍しかった)のです。なので、この新しい電話機を見ても「画面の上なでて」操作できるとはイメージが出来なかったはずです。しかし、iPhoneの操作の中では「画面の上なでる」操作はあちこちに出てきます。
つまり誰もが必ず通る「ロック画面の解除」という操作を採用することによって、「この新しい電話機は画面なでて操作することが出来る」ということが理解できるようになるという効果があるのです。
2007年に初めてiPhoneが発表された時にSteve JobsがiPhoneのロック解除からデモをスタートしました。その時も、スライドでロック解除をした時に歓声が上がりました。Steveはその歓声を聞いてロック解除操作をもう一度やり直してみたほどです。
この時に、iPhoneの発表会会場に居た世界で初めてiPhoneを見た人たちも、iPhoneは画面なでる操作が出来て、しかも指の動きに忠実に動くことを理解したのです。
こんな些細なところにも大きな意味が隠れているものなのです。