スキルよりもアイデアが大切だと再認識したBitSummit 13th

ゲームのイベントにいって、必要なのはスキルよりもアイデアだとあらためて認識した話


以前から、行きたい行きたいと思っていたインディゲームのイベントBitSummitにようやく行ってきました。

BitSummitはインディゲーム(任天堂とかカプコンとかの大手ではないゲームベンダーやゲームクリエイターが作ったゲーム)のイベントで、デジタルゲーム以外にボードゲームなども出展しています。

今回の目標は友人が率いる学生チームが出展する大阪電通大学ブース。ここで、あらためて「何を作るかが大切だ」ということ、そのためのインプトットとしてゲームで遊ぶことは悪いことじゃないということを感じました。

学生がゲームを作るというと技術の習得に関心が行きがちじゃないですか、UnityとかUnreal Engineとかを使えるようになること。学生自身もそこに頭が行きがちだと思うのですが、作品を見ていると「どんなゲームにするか」のアイデアが一番大切だということに気付かされます。 当たり前といえば当たり前なんですが、実際に自分がゲームを作るとなると例えばそれがScratchのような比較的入りやすいツールだったとしても「さて、何を作るか?」というところで止まってしまうし、できたとしても割とありきたりなものになってしまう。

ブースで遊んだゲームはどれもアイデアが秀逸でした(マジで、お世辞じゃなくて)。

これは火災を起こした列車に並走する消防列車から消化と乗客の救出を行うというゲーム。消防列車のハシゴを操作する人と、消化・レスキューする人の2人で協力してプレイします。操作する要素も多くて、手際よくやらないと全くすすまない。走っている列車なので、途中障害物がでてきたりしてそれも避けないといけない、なかなか忙しくて面白いゲームでした。

絵的にもなんか懐かしい感じがして、僕らの世代には刺さるものがありました。


こちらは画面に表示された文字をタイプしながらプレイヤーキャラを誘導してゴールまで導くゲームなんですが、説明難しいな。文字が書かれたブロックが画面上にあって、タイピングしていくとその文字の位置にキャラクターが移動していくのですが途中に障害物があってむやみに動かせば良いというものではない。これも頭を使うゲームでした。


これも2人協力プレイのゲーム、2人のキャラターで協力して荷物を運んでいくのですが、途中障害物があるのはもちろんジャンプを合わせないとミスになってしまうタイミングがあったりして、これも普段使わない脳みそを使うゲームで難し面白かった。


これも説明が難しいけれど、異色の横スクロールシューティング。弾の絵を描くと弾が発射されるのですが、敵キャラによって効果がある形とそうでない形があって、これも頭がついていかない。小学生ぐらいの子どもがやるとどんどんクリアしていきそうだなって思えるゲームでした。


自分的一押しはこれ。画面がモノクロで表現されていて、ダッシュ操作をすると背景と地面の白黒が反転します。もちろん、ゲーム中に表示されるオブジェクトや敵キャラ、敵の攻撃などもすべてモノクロ。背景の色によってそれらが見えたり見えなかったりするので、うまく色の反転を使ってステージの状況を確認しながら進めないといけない。

ただし、色の反転を行うにはダッシュ操作を伴うのでむやみに使うと落ちてしまったり敵の攻撃を受けてしまう。このアイデアはちょっと感動した。こういう系統のゲームは他にもみたことがあるけれど、こういうの作れる人って本当に頭いいよな〜と感動します。

実はもうひとつシューティングゲームがあったのですが、写真を撮り忘れました。それもアイデアが凝っていたのですが、私には難しすぎた…難しすぎて呆然したまま写真を撮り忘れたようです。すみません…

イベント全体の印象

BitSummit、めっちゃ楽しかったです。会場全体がゲームで溢れていて遊んで行ってくださいと声をかけられる。これ、ゲーム好きにはパラダイスやね。ただ、自分はゲームリテラシー低いなということを感じました。たくさんのゲームが展示されている中で自分が好きそうなゲームはどれだろう?という目利きがまったくなかった…。

映画にもなった8番出口、すっかりメジャータイトルになったような気も。


自分がとても関心のあった自作コントローラーのコーナー。展示されているのは、各ゲームコンテンツ専用のものばかりですが、コントローラーはまだまだ変わっていく可能性があると思うので、ぜひゲームコンソールの標準コントローラーを置き換えるようなものが出てきて欲しいです。

最後に

子どもたちがゲームで遊ぶことは大人に嫌われがちだけど、いろんな遊びをしなければ新しいアイデアのタネは生まれない。本気でゲームクリエイターを目指すならいっぱいゲームしないと無理です。もちろん、ゲームで遊ぶばかりもよくないけれど、そこのバランスは大切だし、作り手になるきっかけを作っていきたい。

そのためには、自分も含め大人も一緒にゲームしなければね。